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遺品整理士は国家資格なの?

目次
資格取得

資格取得の実際:費用・方法・更新等

「遺品整理士」資格は、国家資格のような難関試験を突破するものではなく、比較的取り組みやすい制度設計になっています。取得方法は、一般社団法人遺品整理士認定協会が定めたカリキュラムに沿って学習し、課題レポートの提出と認定試験を受けるという流れです。試験は専門的な法律や実務知識、遺族対応の心構えなどを問う内容で、合格率はおよそ65%とされており、他の国家資格に比べればハードルは高くありません。そのため、未経験者でも真剣に取り組めば取得を目指しやすい資格といえるでしょう。

また、資格を一度取れば永久に有効というわけではなく、2年ごとに更新が必要です。更新時には追加の講習や資料提出などが求められる場合もあり、業界の最新動向や法制度に関する知識をアップデートする機会となります。これにより、資格保有者が常に一定の水準を維持できる仕組みが整えられているのです。

さらに取得者数の推移を見ても、この資格の注目度がうかがえます。毎年およそ3000人以上が新たに取得しており、現在では認定者数が累計で2万人を超えています。需要拡大とともに有資格者も増加しており、今後も業界のスタンダードとして普及していくことが期待されています。

資格取得の実際:費用・方法・更新等まとめ
  • 遺品整理士はレポート提出と認定試験で取得でき、合格率は約65%と比較的高い。
  • 資格は2年ごとの更新制で、最新知識や法規を学び直す仕組みがある。
  • 毎年3000人以上が取得し、累計認定者数は2万人を超えている。

注意点:資格だけでは不十分な場合も

「遺品整理士」は業界の健全化を目的とした有意義な資格ですが、この資格を持っているからといって、必ずしも安心して依頼できる業者であるとは限りません。なぜなら、あくまで民間資格であり、法的拘束力を持つものではないからです。実際に遺品整理を業務として行うには、別途行政からの許可証が必要となるケースがあります。

例えば、遺品の中から出る大量のゴミを処分する場合には、自治体から交付される「一般廃棄物収集運搬業の許可」が不可欠です。これがなければ正規のルートで廃棄物を処理することができず、不法投棄などのトラブルにつながる危険性があります。また、遺品の中に価値のある品物が含まれており、それを買い取ったりリサイクル販売したりする場合には、「古物商許可」が必要です。これも警察の許可に基づくもので、個人情報や貴重品の扱いに直結する重要な許認可です。

つまり、遺品整理士という資格を持っていても、必要な許可証を持っていない業者は、法的に不適切なサービスを提供している可能性があります。資格はあくまで信頼性を高める一つの目安であり、本当に安心して任せられる業者かどうかを判断するには、資格と許認可の両方が揃っているかを確認することが大切です。消費者にとっては、「遺品整理士だから安心」と短絡的に考えるのではなく、業者選びの際に複数の観点から確認する姿勢が求められます。

注意点:資格だけでは不十分な場合もまとめ
  • 遺品整理には「一般廃棄物収集運搬許可」「古物商許可」など行政の許可証が不可欠。
  • 遺品整理士は民間資格であり、資格だけでは法的裏付けや十分な安心感にはならない。
  • 信頼できる業者かを見極めるには、資格と許可証の両方を確認することが重要。

まとめ:結論と今後の展望

「遺品整理士」は国家資格ではなく、一般社団法人が認定する民間資格です。しかし、その価値は決して小さくありません。遺族からの信頼を得やすくなること、業界全体の健全化に貢献すること、そして業者自身が必要な法律知識や心構えを学べることは、この資格ならではの強みといえます。現状では資格がなくても業務を行うことは可能ですが、資格を持つことで「安心して任せられる業者」であることを示す大きな目印になります。

一方で、民間資格であるがゆえに限界もあります。遺品整理業を法的に行うには、廃棄物処理や古物商などの許可証が不可欠であり、資格だけで万全ではありません。依頼者が安心できる体制をつくるには、資格と許可証の両立が求められます。

今後、需要の拡大とともに法制度が整備され、将来的に国家資格化や新たな制度が検討される可能性もあるでしょう。その意味でも「遺品整理士」は、業界で活動する上での第一歩として取得をおすすめできる資格です。専門家として信頼を得たい人には、今後ますます重要な存在になると考えられます。

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この記事を書いた人

2000年から活動しているフリーランスのウェブ屋です。2000年台の早い時期から遺品整理業者、特殊清掃業者のウェブサイト制作をいくつも手掛けてきました。そんな経験から遺品整理や特殊清掃の業界になつわる様々な話題を記事にしています。遺品整理に悩まれている方の助けになればとサイトを運営しています。

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